第35回は熊本県球磨郡湯前町にある合名会社豊永酒造【カルダモンTAKE7】です!
四方を九州山地に囲まれた球磨盆地に位置し、近くに三大急流の一つである球磨川の源流が流れるとても自然に恵まれた場所に豊永酒造はあります。
豊永酒造は明治27年(1894年)に初代豊永鶴松が球磨郡湯前の地に創業しました。
当時から自社田を持ち自分達で作った米で仕込んだ焼酎を発売しました。この創業の思いをより一層深め、1986年から永続可能な農業と醸造業を目指し「有機球磨米」を原料とする「豊永蔵」を中心とした有機焼酎造りを行っています。
ワインでは「テロワール」=土壌・風土・ 気候という概念があり用語としてよく使われますが、豊永酒造も創業時より球磨のテロワールに根ざした。「球磨の原料・球磨の水・球磨の人」による焼酎造りを実践し、地元契約農家とともに蔵人の手で有機オーガニックの原料を育て、地域に根ざした焼酎造りを行っています。豊永酒造の有機焼酎は地元産有機JAS認定の原料のみを使用しています。
『カルダモンTAKE7~スパイス焼酎~』
「スパイスの王様」「最古のスパイス」と言われている「カルダモン」のリキュールです。「カレーのスパイスを使ってカレーに合う焼酎を」というリクエストから誕生しました。
カルダモンを焼酎に加えただけではうまく香りと味が抽出できなかったため、7回の試作を重ねてようやく完成しました。
ベースの米焼酎も特別に専用の焼酎を造りました。完成の前夜にタンクの横に白く輝く蛇が現れたことがこの名の由来です。
カルダモンの上品で爽やかな香りが心地よいひとときに誘います。炭酸割りでお楽しみください。焼酎1:炭酸3の割合がおすすめです。
カレーはもちろん、スパイスが効いたエスニック料理にぴったりです。また七味や山椒の効いた焼き鳥などのお肉料理にも合います。焼き鳥を出す居酒屋さんでも大変好評です。タレの効いたウナギのかば焼きと合わせてもおいしいです。
ぜひお試しください!!
酒類:リキュール
ALC度数:25度
原材料:本格米焼酎・カルダモン・食物繊維
【球磨焼酎とは】
熊本球磨地方は肥沃な土壌で古くから稲作が盛んなところでした。
作家司馬遼太郎は著書「肥薩のみち」で「弥生式稲作の最古の適地」と著わしています。
500年前に、この地に大陸から醸造技術が伝わり、米を原料とした「球磨焼酎」が誕生しました。
今現在でも、その技術と伝統を受け継いた蔵元、28蔵がこの球磨地方で球磨焼酎を造っています。 このように歴史と伝統ある球磨焼酎は、ウィスキーやスコッチ、ボルドーなどと同様に、地名を冠するお酒であることを世界的に認められているブランドです。
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