第19回目は山口県岩国市にある酒井酒造株式会社【五 橋】です!
明治4年、1871年創業。岩国といえば有名なのが錦帯橋です。日本三名橋の一つに数えられる五連の反り橋 錦帯橋が酒銘「五橋」の由来になっています。錦帯橋は昔から「山は富士、滝は那智、橋は錦帯」と言われ、今から約330年程前に架橋された全長200メートルの木と石による世界に誇れる芸術的建造物です。
岩国といえば五橋。「肴魚有酒」の言葉があるように、酒は気候風土の産物です。岩国は瀬戸内海の魚介類、錦川の鮎、中国山地の山の幸等、旨い食材があふれています。五橋を育てたのは岩国の風土です。五橋の名が全国的に広まったのは、昭和22年春のことです。硬水仕込みが全盛時にあって軟水仕込による全国新酒鑑評会第1位の獲得は関係者の注目を集めました。五橋は軟水仕込み特有のソフトで香り高い酒質を特徴としています。
【米へのこだわり】
「酒屋はもっと米を知れ」五橋蔵元の口ぐせです。大陸から水稲農耕が渡来して以来、日本人の根幹にあった大切な米で醸す日本酒ですから当然の主張です。五橋は平成八年から山田錦の契約栽培を始め、契約栽培地に自家精米所を移設しました。蔵元は「酒造りは米作りから」とも言います。自らが稲を植えるという意味ではなく、少なくとも生産者の顔と稲が成長する様子くらいは見ておかなければ、「米にこだわっています」とは言えない。そして蔵元は「酒屋は1.5次産業」と主張します。ただの工業製品を作る二次産業ではない、農業との深いかかわりを持ちながら酒を醸す。酒造業と農業との深い関わりを考えればこれも当然の主張です。
【水へのこだわり】
日本酒の約80%は水です。名醸地には必ずといって良いほど名水が湧いており、古くから「銘酒は良い水から生まれる」と言われる所以です。地酒であるためには水さえにもこだわりを持たなければならないと私たちは考えます。 五橋の仕込み水は山口県最大の清流「錦川」の伏流軟水。日本酒の権威、故・穂積忠彦先生をもってして「超軟水」と表現されたその硬度は1.5。製造場内にある深さ10m・30m・40mのそれぞれ三本の井戸より汲み上げられます。五橋の特徴である香り高くきめ細かな酒質は錦川の恵みといって過言ではありません。
『純米酒 五 橋』
酒母・麹 原料米:山田錦
掛米 原料米:日本晴
産地:山口県
精米歩合:60%
アルコール分: 15~16%
日本酒度: +1~+2
酸度: 1.5~1.6
アミノ酸度: 1.5~1.6
仕込み水山口県「錦川」伏流軟水
上品で控えめな吟醸様香。柔らかで軽快な口当たりをやや高めの酸味が引き締める。ぬる燗でさらに美味さ引き立つ。
【トラタン村~取らぬタヌキの皮算用~】
大法螺(おおほら)吹きのいる郷、「トラタン村」大法螺を吹いて、吹いて、吹きまくることがトラタン村の人々の原点です。大法螺を吹くことから物語りは始まるのです。大法螺を吹きながら、いつの間にかそれを実現させてしまう人を「トラタン」と名付けています。大法螺を吹くと、それを実行しなければならないという気持ちになります。
すなわち、人を
1.積極的に出来る方法を考えさせ
2.おおらかに、のびのびした発想をさせ
3.肯定的に工夫し
4.物事の本質を理解させ
5.自主的に
6.実行を考え計画的に進めていく人にさせる
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