第18回目は山口県山口市にある金光酒造株式会社【山頭火】です!
山口市嘉川は、山口市の南部に位置し、古くから賀宝(かがほ)の里と云われ、山陽道の宿場町(市)として栄え、今でも遺跡・史跡が多く残っています。北側には地域の最高峰禅定寺山など緑豊かな自然、南側には広大な田園風景が広がっています。
【種田山頭火】
山頭火は、明治39年(25才)から大正5年(36才)まで11年間、 種田正一(本名)の名義で酒造業を営んだことがあります。これが、現在の防府工場跡となっています。
山頭火は15歳の頃から俳句を始め、高校を主席で卒業し早稲田大学へ進学するなど、学業の方は優秀だったと言われています。
自由律俳句の代表的俳人で、ふるさとで俳句に触れた山頭火は、”自由律俳句”という五・七・五にこだわらない自由なリズムの俳句を作るようになりました。
山頭火はお酒も大好物で、俳句の友人を集めては泥酔するまで飲みまくるという一面もあったそうです。そのためお酒での失敗も1回や2回ではなかったようです。
「ひとりでいることはさみしいけれど、ひとりで歩き、ひとりで飲み、ひとりで作っていることはさみしくない」
山頭火にとって旅と酒と俳句がどれほど重要なものであったのかがよくわかります。
『純米吟醸酒 山頭火』
山口県が生んだ偉大な俳人「種田山頭火」
彼の愛したふるさとの水、選りぬきの米で、昔ながらの酒のコクをもつ銘酒“山頭火”を吟醸しました。
穏やかな香りで、酸味と甘みのバランスの取れた味わい。
原料米:山田錦100%
精米歩合:55%
アルコール分:15%
冷やまたはぬる燗がオススメです。
【種田山頭火の有名な俳句】
『 気まぐれの 旅暮れて桜 月夜なる 』
目的もなく気の赴くままに旅をする。今日も日が暮れ、夜桜が美しい。
『 酔うて こほろぎと 寝ていたよ 』
酔っぱらって、どうやらそのまま眠ってしまったようだ。気づいたら、コオロギと一緒に寝ていたよ。
『 まっすぐな道で さみしい 』
しばらく道を歩いてきたが、この先もまっすぐな道で寂しく感じるよ。そんな寂しい道を私はこのまま歩いていくのだ。
金光酒造は、山口市の地酒として愛されています。
磨かれた技、酒造りへの執念、徹底した拘り、熟練の技が醸し出す伝統の味をご堪能ください。
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