山 鶴 Vol.17

第17回目は奈良県生駒市にある株式会社中本酒造店【山鶴】です!

大和と河内を分かつ生駒山、その東北端に近いふもと、自然に囲まれた生駒市の閑静な住宅街の中で【山鶴】は造られています。創業は江戸時代中期の享保12年(1727)にまでさかのぼります。以来、今日まで数えて約290年の歴史を持つ酒蔵です。

【山鶴は特定名称酒以上を吟醸規格で】

山鶴でもかつては普通酒を作っている時期もありましたが、昭和62年以降は普通酒の製造をやめ、特定名称酒以上、自信を持ってお薦めできるお酒だけを、少量ずつ丁寧に作っています。さらに平成17年からは、日本酒の原点に帰り、純米酒のみを製造しています。 また純米酒も含めてすべての酒を吟醸酒の規格(使用米三等以上・精米歩合60%以下・低温醗酵)で醸しています。



『特別純米酒 蔵人の詩』

掛米:ほむすめ舞・五百万石 

麹米:五百万石・山田錦

精米歩合:60%

日本酒度:+1.5

酸度:1.8

アミノ酸:1.3

口当たりの優しいとても綺麗なお酒です。冷酒で飲んでいただくのが一番美味しいですが燗にされても香りが膨らみ美味しくいただけるお酒です。


  『純米吟醸 山鶴』


  掛米:ハナエチゼン 

  麹米:五百万石

  精米歩合:55%

  日本酒度:+3.5

  酸度:1.6

  アミノ酸:1.4

  米の持つ滋味を味と香りにいかした醇朴な純米吟醸。深みのある味わい、

  手ごたえのある旨さをどうぞ。




「一白・二蔵・三杜氏」

高品質の酒、美味しい酒を造るために当蔵は「一白・二蔵・三杜氏」をモットーに掲げています。

「一白」とは良い米(酒造好適米)を白く磨くことです。

「二蔵」とは良い蔵、良い設備のこと。

「三杜氏」とは、よい杜氏・良い蔵人のことです。


米粒の周囲にある脂肪などの雑味成分は酒造りには不要で、酒造りはこれを取り除く(白く磨く)ことから始まります。「山鶴」の平均精米歩合は49.6%、全国平均の精米歩合約72%と比べると、いかに材料を磨くことにこだわっているか分かります。


伝統的な技法を酒造りの基本にしていますが、新しい設備や技術もそれが手造りの良さをさらに生かし、品質や味わいを高めるのに役立つものなら積極的に導入しています。


昭和62年に吟醸専用蔵を建設し、最新設備を備えたのもそのひとつの表れです。

人の技でなければできないことは人に、機械にまかせたほうがよいことは機械にという考えです。