第28回は徳島県鳴門市にある株式会社本家松浦酒造場【鳴門鯛 巴/生青みかん酒】です!
鳴門市は四国の東端、徳島県の北東端に位置し、鳴門海峡の西側に位置します。
株式会社本家松浦酒造場は文化元年(1804年)松浦直蔵氏により創業。
司馬遼太郎著「街道をゆく」にも登場する撫養街道沿いで、「鳴門鯛」を代表とする日本酒を造り続けて200年以上の歴史ある酒蔵です。そして明治19年(1886)時の県令、酒井明氏と五代目松浦九平により、魚族の王、鯛の如く端麗優雅であるように、特に鳴門海峡の鯛は激流を遡り、肉質が締まり、脂が乗って美味であることから『鳴門鯛』と命名されました。近くには土御門天皇を奉祀する阿波神社、四国霊場一番札所霊山寺、ベートーヴェン第九の国内初演地など、歴史深い場所が数多く残されています。
『鳴門鯛 純米超辛口 巴』
徳島県の誇る酒造好適米「あわいちば山田錦」をほどよく磨き、お米の持つ旨味を引き出しています。 穀物の香りと、ほのかな甘みとまろやかな旨味が口中に広がります。後口には辛口好きをうならせるドライな喉ごしとキレを楽しめます。
香りは穏やかで軽快な口当たりなので飲み疲れしません。 冷やではすっきりとしたキレを、燗では奥に眠っている米の旨味を深く感じられます。
使用米:あわいちば山田錦100%
原料米/米麴:徳島県産
アルコール度数:15度
精米歩合:70%
日本酒度:+12
『無添加 生青みかん酒』
愛媛県産の「温州みかん」が色付く前のわずかな時期に摘み取った青みかんで作ったリキュールです。青みかんの香りと、かすかな酸味、ほろ苦さの残る昔なつかしいおいしさです。酸味料・香料・保存料を使用していない「無添加」です。夏は冷たい水や炭酸で割ってスッキリと、冬はお湯割りにしてポッカポカ。
酒類:リキュール
希釈:3倍
アルコール度数:21度
原材料:青みかん(温州みかん)
醸造アルコール/はちみつ
「品質本意」と「温故知新」
初代・松浦直蔵の生み出した酒銘は「常盤」。この酒は、二代目の五郎衛門、幕末期の三代目・陸太の頃には、地元阿波藩だけでなく、回船を使って大阪や堺へも運ばれました。四代目・九平の時代には金松丸・銀松丸と呼ばれる2艘の船を駆使し、当時の朝鮮にも酒樽を運んだそうです。
古き伝統の中に流るる品質を高めようとする技の琢磨と、品質を高めるための新しい技の取り入れを怠ることなく継続する努力を信条としています。
Commentaires