川 鶴  vol.11

第11回目は香川県観音寺市にある川鶴酒造株式会社様【川鶴】です!

四国霊場八十八カ所第69番札所である七宝山観音寺に由来する観音寺市は香川県の西 端に位置する町で、

古銭・寛永通宝を模した巨大な砂絵「銭形砂絵」で知られます。 町の中心部から東郊外へ、財田川近くに蔵を構える川鶴酒造は、徳島県池田町で染物 業を営んでいた川人清造によって明治24年(1891)に現在の観音寺の地で創業しました。「川鶴」という銘柄は初代川人清造が蔵の裏に流れる財田川に舞い降りた華麗な鶴の姿を夢間に見たことから名付けられました。

玉藻よし 讃岐の国は国柄か 見れども飽かぬ神柄か・・・と万葉集で柿本人麻呂が歌っているように、讃岐は豊かな自然に恵まれた風光明媚なところであり、また、四国八十八ヶ所霊場を築いた弘法大師の生誕地であり、涅槃(ねはん(悟りを開くこと))の道場として知られ、日常的なお遍路さんへのお接待を通して、おだやかな気候風土と人柄を育んできました。その讃岐、観音寺で1891年に川鶴酒造は酒造りを始めました。蔵の裏に流れる清らかで豊富な水を湛える清流“財田川”に鶴が舞い降りたことから初代蔵元が酒名を川鶴と命名しました。財田川は地元では別名“宝田川”とも呼ばれ、田に宝をもたらす水源とされています。その川の伏流水を仕込水として、力強く爽やかな酒質を醸しだすことを目指しています。


『川鶴純米吟醸・雄町』

ふくよかな香りの中に味幅と奥行きを感じ、雄町特有の酸味が全体を引き締めています


『川鶴特別純米酒・オオセト』

長年にわたり地元で栽培されている「オオセト」は川鶴が醸す代表的な酒米のひとつです。やや小粒で、そのまま食べると甘みがなくパサパサしていますが、粘り気がなく麹菌が中に入りやすいので、酒造りには好都合です。

その「オオセト」を今まで以上に楽しんで頂けるよう、全量使用し米の旨みを引き出す為に低温貯蔵された特別純米酒は、骨太さのある芳醇な味わいの中にキレの良いスタイリッシュさを兼ね備えています。


『川鶴純米酒・さぬきよいまい』 香川独自の酒米を造ろうと、1990年から香川大学農学部で育種がスタート。約千通りの個体から「オオセト」と「山田錦」のめぐり合わせにより誕生しました。その「さぬきよいまい」を全量使用し醸した純米酒。穏やかな香りを酸がふんわりと包み込む、優しい味わいになりました。篤農家・蔵人の想いがたっぷり詰まったお酒です。

*篤農家(とくのうか)とは、熱心で、研究心に富んだ農業家の方々の事です。